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![]() 熱い気持ちは何と言う こんにちは。キーウィです。 小学校高学年の男の子がいる知人が嘆いていました。将来の夢を聞いたら、「僕? 会社にお勤めするよ」 と言ったのだそうです。それで、「スポーツ選手とか新幹線の運転手さんになりたくないの?」 と聞くと、「そういうのはいいよ。……大変そうだもん」 という言葉が返ってきたというのです。 知人は、「会社員でもいいんだけど、まだ小学生なのに今からそんな現実的なこと言ってどうすんのって思っちゃった。もっと熱い心とか、ガッツみたいなのが欲しいですよね? 別に勉強じゃなくてもいいから、これをやろうって思って一生懸命ぶつかっていくみたいなね。そう、結果はどうでもいいんだから」 と言っていました。 ![]() 確かに何をやるのでも、最後はそういう気持ちが一番大事になるでしょう。もちろん会社員だって同じです。結果はどうあれ一生懸命やれば、その過程で学ぶことができますし、最後のところで頑張り切れるかどうかで大きな違いが生まれます。 さて、この内容を英語でどう表現したらよいでしょう? この場合のキーワードは 「熱い心」 とか 「ガッツ」 です。「熱い心」 は口語的にはいろいろな表現がありますが、書き言葉で確実な表現としては devote oneself to が挙げられます。~に没頭する、~に励む、~に打ち込む、など。 I want him to learn devoting himself to things. 一生懸命やることを覚えてほしい。 They have devoted much of their time to preparing for the play at the school festival. 学芸会の練習に時間をかけて取り組んできました。 もちろん enthusiastic でもいいです。~に熱中している、夢中になっている。たいていの場合、基本的な単語で十分なんですよね。 He seems enthusiastic about detective stories. 推理小説に夢中みたい。 あきらめずに頑張る、となると、おなじみの hang in there Despite Injuries, he hung in there. ケガしてもくじけなかった。 ![]() もう一つの 「ガッツ」 はもともと英語の guts で、内臓、腸、に加えて、日本語のガッツのもとになった気力、根性という意味があります。gut feeling なら虫の知らせ、gut string なら楽器やラケットに張るガットです。最近は合成繊維がほとんどでしょうが、昔はヒツジの腸を細い糸のようにして張っていました。 また日本語で 「肚(はら)の据わった人だ」 と言うときの肚にあたるのが gut なので、形容詞 gutless は根性なしとか意気地なしのこと。 I want him to have more guts. もっとガッツを持ってほしいな。 |
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