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本を書く医師 Top作業効率を上げるには
                

作業効率を上げるには



こんにちは。キーウィです。

 ボリュームのある翻訳作業は山あり谷あり。納期に間に合わないんじゃないかとか、最後のほうは恐ろしい生活を送る羽目になるんじゃないかなど、納品するまで心が安らぐことはありません。

 特に、他の用事で作業時間が十分取れない日は胃が痛くなるような思いです。でも大丈夫。そういう日でも前進することはできます。
          
 10年ほど前に英語の勉強を再開したとき、まず取り組んだのが 『話すための英語 日常会話実践編 (PHP研究所・全4巻)』 (絶版) というシリーズでした。タイトルから受けるイメージとは違って、基本的には語彙力を増やし、コロケーションを憶えるための本です。単語がすべて短文の形で収録されていて、4冊合わせると約8000文というところでしょうか。

 休みの日は一日中家の中でぶつぶつやって毎日8ページずつ暗記しました。で、他の仕事で外出するときはどうしたかというと、本のコピーを持って出勤するのです。交通機関の中や昼休みはもちろん、仕事が一瞬でも途切れたら取り出してぶつぶつやります。すると、何ページくらいできたと思いますか?

 平均4ページできるのです。意外に多いですよね。隙間時間にしか作業できなくても、休みの日の半分こなせるのですから。もしここで 「今日は仕事だから仕方ない」 と諦めて何も持っていかなかったら完全にゼロだったわけです。こうやって2年半かけて3回通り暗記しました。

 この体験を思い出すといつも気持ちが落ち着きます。こつこつやれば大丈夫でしょう。問題は、単純な暗記ではなく翻訳作業で、しかもPCを持ち込めない状況で何をするかということです。

 ああ、見直し作業ならできそうですね。
     
 一回通り訳出したものをプリントアウトして赤で推敲してもよいですし、電子メモにテキストファイルの形で入れて持っていけば画面上で推敲することもできます。ポイントは全体の作業の流れを調整して、外出する日に見直し作業を入れられるようにすることです。

 さらに、こうやってガリガリやっていると、驚くべき変化が起こります。なんと作業効率が上がるのです。

 ある案件では、一日あたりの仕上がり文字数が前半は平均4205文字だったのが、忙しさを増した終盤に入って6450文字になりました。ざっと1.5倍です。

 よく、英語力が上がったり、専門分野の知識が増えたりすると翻訳スピードが上がるといいます。私がこのとき感じたのは、話の先が読めるようになったということでした。

 その書籍は多数の章で構成され、それぞれが基本的に独立しているので話はバラバラです。それでも先が読めるというのは、著者の論理の組み立てかたが飲み込めてきたからかもしれません。意志あるところに道は開ける。集中を切らさなければ結果はついてきます。




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       医師兼著者、医学翻訳者によるオリジナル記事を掲載しています。
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