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本を書く医師 Top爪にもカルシウムが必要ですか




爪にもカルシウムが必要ですか


 人間の指は、実に繊細な作業をします。指のおかげで人類は文明を築き、文化を発展させてきました。そして、その指先を守る大切な働きをしているのが爪です。

 爪が弱いのはカルシウムが足りないからですか、と質問を受けることがありますが、カルシウムは爪の健康とは全く関係ありません。爪は、骨や歯と違って、もともと皮膚が変化してできたものなので、皮膚の表面と同じくケラチンというタンパク質でできているからです。
           
 ですから、カルシウムよりも、良質のタンパク質やビタミンA、ビタミンB2を摂取するほうがよいのです。といっても難しく考える必要はなく、バランスよく食べてさえいれば必要な栄養素は十分摂取できます。

 手作業や水仕事が多い人は、皮膚と同じようにハンドクリームなどを丁寧に塗って手入れしてください。

 爪は皮膚の下にもぐりこんだ部分で作られ、少しずつ押し出されながら成長します。伸びる長さは1日に約0.1mm、1か月で約3mmですから、個人差はあるものの、約半年かけて爪全体が生まれ変わります。よく使う指の爪ほど成長が早いようです。

 爪の根元にある三日月形の白っぽい部分は、できたばかりの新しい爪です。この三日月が見えていないこともありますが、皮膚がかぶさっているだけで病気ではありません。まだ柔らかい部分なので無理に皮膚をはがすと傷ついてしまいます。

 さて、「爪に黒い縦線が入っている。皮膚がんの一種、悪性黒色腫(メラノーマ)じゃないかと心配だ」 と相談を受けることがあります。

 黒い縦線の大部分は、爪の根元で起きた内出血や、爪の下の皮膚にあるホクロから出た色素です。しかし爪の中の黒い点や線が拡がったり出血を伴ったりしていると感じたら、念のため、直ぐに皮膚科を受診してください。
      
 これに対して、色はつかずにスジのような細かい溝ができることもあります。縦に走るスジは、年齢や遺伝、外からの圧迫で起こります。そして横方向の溝や窪みは、体の不調や精神的ストレスなどで爪の根元に栄養がいかなくなってできる場合がほとんどです。

 縦横どちらの溝も、爪磨きなどで削り落とすのはよくありません。見かけ上、きれいになっても、爪がその分薄くなり、よけい弱くなってしまいます。

 また、スジではなく白い点がポツンとできて、次第に爪の先に向かって移動することがあります。これは爪ができる時に空気が入り、それが爪の成長とともに移動しているためで全く心配いりません。西洋の古い占いでは、この白い点を幸運のしるしと捉えていたそうです。

 爪白癬、いわゆる爪の水虫については 「ほとんどの水虫は簡単に治ります」 をご覧ください。