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本を書く医師 Top東洋医学 火は土を生み、土は水に勝つ
                

東洋医学 火は土を生み、土は水に勝つ


こんにちは。キーウィです。

 今回のタイトル、意味が分かりますか?先日、東洋医学領域の論文翻訳のご依頼がありました。一般に医学というと西洋を中心に発展した生物学や化学に基づく医学体系を指しますが、独自の理論に基づく東洋医学も医学の大きな柱であることには変わりありません。
                  
 冒頭の言葉は古代中国で生まれた陰陽五行説の概念で、土は火から生まれ、水を克服する力がある、ということです。漢字で書くと 「火生土 土克水」 となります。『克つ』 と 『勝つ』 は同じ意味です。

 なぜ、こんな言葉が生まれたのでしょう。木が燃えると炎の力で灰とポロポロした土のようになりますね。これを 「火は土を生ず」 と考えるわけです。また、水は地面に吸い込まれると消えてしまいますし、河川はよほど増水しない限りは自然の地形に従って流れます。それで 「土は水に克つ」。

 陰陽五行説はこのような木・火・土・金・水という五つの要素により自然現象だけでなく人間の体、人間社会、そして道徳まで解釈しようとする一種の哲学です。

 で、問題はこれをどう英訳するかということになるんですが、火はfireとして、土はsoilかな?

 実は正式な英訳が決まっています。WHO(世界保健機関)が編纂した用語集によると、こうです。
   「火生土 土克水」 Fire engenders earth. Earth restrains water.

    
 この論文とは別に、以前、東洋医学の本を英訳してくれませんかというお話がありました。喜んでいたのですが、あっさりとキャンセルになりました。聞くところでは、ある翻訳会社が割って入り、あり得ないほどの低価格で請け負ったのだそうです。

 自分が翻訳できなかったことはともかく、「安ければいい」 という出版社と翻訳会社の考え方はちょっと残念ですね。せっかくの東洋医学の専門書なのですから、きちんとした形で欧米に紹介したいものです。

 東洋医学の用語に興味のある方は
WHOの用語集をご覧ください。火とか水とかいう話は15ページくらいに出てきます。




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       医師兼著者、医学翻訳者によるオリジナル記事を掲載しています。
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