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本を書く医師 Top白衣性高血圧と降圧薬




白衣性高血圧と降圧薬


 血圧が少し高いですねと言うと、よく返ってくる言葉が 「いま走ってきたから」 「寝不足だから」。 はたまた 「この数字はおかしいよ、家で測ると、もっと低いもん」 というものです。

 確かに、血圧は一日のうちに大きく変動します。20~30 mm Hg上下することは珍しくなく、緊張した、走ってきた、疲れている、アルコールに喫煙、食事、会話、運動、入浴などの刺激で、もっと大きく変化することもあります。
          
 しかし、完全に正常であれば、短時間で下がるはずです。従って、ちょっとした刺激で血圧が跳ね上がり、二回続けて似たような数値が出るようなら、注意信号と考えて間違いありません。

 よくあるのが、自宅で測定すると正常なのに、病院や医院では血圧が上がってしまう、いわゆる 「白衣性高血圧」 です。以前は精神的な緊張による一時的な現象なので心配いらないと考えられていました。

 それが、最近になって、このような白衣性高血圧でも、長年の間に心臓、動脈、腎臓などに障害が起き、放置すると本当の高血圧症に移行する可能性が高いことがわかってきました。

 降圧薬を服用するかどうかは、しばらく観察して、血圧がどの程度変動するか見てから判断します。必要に応じて、「24時間自由行動下血圧測定検査 (ABPM)」 という携帯型の自動血圧計を使って、血圧を24時間測定することもあります。

 さて、こう話してくると、次に聞かれるのが 「でも、血圧の薬って、飲み始めたら一生飲まなきゃいけないんでしょ?」 という質問です。もちろん答えは 「そんなことはありません」 です。
    
 降圧薬を服用している人の半分以上が、その後、医師の判断で内服を中止しています。ただし、本当に下がってきたのか、降圧薬を飲んでいるから下がっているのかの見極めは専門家でなければ困難です。

 最近調子がいいからと勝手に内服をやめるのは絶対にいけません。そんなことをすると血圧が急激に変動し、リバウンドのように急上昇する恐れがあるからです。

 薬剤を減らす、ないし中止できるようにするコツは、処方された降圧薬を指示通りに服用すること、そして、減量、禁煙、運動などにしっかり取り組むことです。多くの場合は患者さん自身の問題だといえます。




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       医師兼著者、医学翻訳者によるオリジナル記事を掲載しています。
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