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本を書く医師 Topそれでもまつ毛パーマをかけますか




それでもまつ毛パーマをかけますか


 現在のパーマ技術が生まれてから約70年。カリスマ美容師が、魔法のように生み出す斬新なヘアスタイルの流行から、ストレートパーマ、さらには「まつ毛パーマ」の登場まで、おしゃれの幅は貪欲なほどの拡がりを見せています。

 しかし、パーマ液は、皮膚にアレルギー性皮膚炎や湿疹、水疱などを起こすだけでなく、直接目に入らなくても目を刺激して結膜炎を招き、吸い込めば、喘息や慢性気管支炎の原因になります。そのせいで仕事をやめざるを得なくなる美容師さんも多く、フィンランドの調査では30%以上、米国ニューヨーク州の調査でも20%にのぼります。
        
 さて、アイメイクの流行に伴って、エステサロンや美容院がまつ毛パーマを行うようになりました。頭髪用パーマ液でも皮膚炎やアレルギーが起きるのですから、目の粘膜に隣接するまつ毛にパーマをかけるとなれば、極めて高い安全性が求められます。

 しかし、現時点で厚生労働省の正式な認可を得た 「まつ毛用パーマ液」 は日本製、外国製を問わず一つもありません。そのため、頭髪用パーマ液をまつ毛に使用していますが、安全性が保証されていないため、厚労省は 「薬剤の成分による視力障害等の被害が懸念される」 という通知を出して、まつ毛用に使うことを事実上禁止しました。

 そして日本製の頭髪用パーマ液の取扱説明書には、必ず 「頭髪以外には使用しないでください。眉毛、まつ毛等に使用するとパーマ剤が目に入るおそれがあり、危険です」 と記載してあります。このように、官民一体となって、美容業界に強い警告を出しているのです。

 ところが、それでも頭髪用パーマ液で 「まつ毛パーマ」 を行う例が後を絶たず、目の炎症や周辺の皮膚のかぶれなどの被害が全国で起きています。

 具体的には、パーマ液が目に入って黒目の膜が4分の3はがれた (角膜びらん)、まつ毛がチリチリになって全部抜けた、パーマ液がまぶたに付いて、やけどのように腫れた、などの報告があり、中でも目の傷害は治療期間が長引く傾向があります。

 さらに、もともとアトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などのアレルギー性疾患があると皮膚炎が起きやすく、特にアトピー性皮膚炎があると、症状が重くなることが知られています。
      
 アレルギーの怖いところは、始め大丈夫と思っても、しばらくしてから発症する場合があることです。また、アレルギー反応を一度でも起こすと、同じパーマ液で頭髪にパーマをかけた場合も同じようにアレルギー反応が起きてしまいます。

 目などに異常を感じたら、すぐに眼科を受診してください。まつ毛パーマで健康被害が起きた場合は、たとえ客の依頼だったとしても美容院に賠償責任が発生します。

 先方が賠償に応じない場合は、保健所に連絡した上で、消費生活センターに相談しましょう。なお、美容師資格を持たないエステティシャンは、まつ毛に対する美容行為自体が認められていません。これについては下の関連コラムをご覧ください。




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まつ毛が抜ける病気とまつ毛美容
「民事法務・まつ毛パーマ施術トラブル」富山綜合法務事務所(外部リンク)


                     


       医師兼著者、医学翻訳者によるオリジナル記事を掲載しています。
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