「本を書く医師」が医学情報をわかりやすく伝えます



 最速お腹やせレシピへのリンク
内臓脂肪退治のレシピ集 初の監修本です


 胃腸を最速で強くするへのリンク
めくるめく消化管の世界 胃腸を知って健康に!


 長寿の習慣へのリンク
健康長寿は自分で作る  百活は「4つの習慣」から


 内臓脂肪を最速で落とすへのリンク
おなかの脂肪は落とせる!結果の出る減量法


 日本人の健康法へのリンク
もう騙されない!    健康情報の見分けかた


 日本人の体質へのリンク
Amazon本総合1位!  日本人のための健康法は



本を書く医師 Top皮膚はつらいよ 年齢とともに増えるほくろといぼ




皮膚はつらいよ 年齢とともに増えるほくろといぼ

 皮膚は人間の体で最大の器官で、平面に広げると畳約1畳分にもなります。その役割は光線、病原菌、化学物質、ほこりなどの有害な刺激から体を守ること。皮膚表面の細胞は煉瓦のように強く、丈夫です。

 長年風雨にさらされることで、あちこちひび割れたり、黒くなったり、赤くなったり、がさがさになったりするのも煉瓦と似ています。皮膚はそれだけ頑張ってくれているということですが、気になりますね、皮膚のトラブル。今回はおもに年齢を重ねることで増えるほくろといぼを取り上げます。
             
 ほくろが増えた
 ほくろは皮膚の深いところにあるメラノサイトという細胞が増殖して固まりになったもので、良性腫瘍の一種です。メラノサイトは紫外線を浴びると活発にメラニン色素を生成しますが、このときメラニンではなく、メラノサイトそのものが増えるとほくろになります。

 なぜメラノサイトが増えるのかはわかっていません。通常は黒色または黒褐色で、年齢とともに数が増え、大きさもわずかに大きくなりますが、直径1センチ以上になることはまずありません。できたときは平たかったものが次第に盛り上がることもあります。

 しかし、ほくろは背中や胸など、日光がまったくあたらない場所にもできますね。これは紫外線以外にも原因があるからです。遺伝も関係しますし、特に女性はホルモンのバランスが乱れると、ほくろやシミが増えることが知られています。
     
 ですから増やさないためには、紫外線対策をしっかり行い、ホルモンのバランスを整えることが大切です。ストレスや疲労、睡眠不足や体の冷えはよくありません。また食生活に気を配る必要もあります。

 このほくろ、年齢とともに数が増え、大きくなったり色が濃くなったりしても、60歳代くらいになると自然に数が減り、色も薄くなります。メラニンの生成が低下するからです。あまり心配しなくてよいということですね。それどころか、ほくろが多い人は老化が遅いという報告もありましたが、こちらは科学的根拠がはっきりしません。

 気になる場所にできたほくろは皮膚科または美容外科で取ってもらえます。保険が効かないことが多いので、事前にしっかり説明を受けてください。

 ごくまれに悪性黒色腫という癌が発生し、始めのうちほくろとまぎらわしいことがあります。直径が7ミリ以上になった、色ムラができた、出血しやすい、形がいびつだ、など、ほくろの異変に気づいたら、念のためにすぐ皮膚科を受診してください。
              
 赤いほくろ
 突然、赤いほくろができて驚いたことはありませんか。ほくろといっても、こちらはメラノサイトではなく、皮膚の中の毛細血管が増殖して毛糸玉のようになったものです。赤い部分を押すと赤色が消え、手を離すとまた赤くなるのが特徴です。でも触りすぎると出血することがあるのでご用心。

 やはり年齢が原因である場合が多いのですが、10代の人にできることもあります。肌の白い人や、紫外線を浴びたあとにできやすく、顔、胸、背中によくできます。こちらもホルモンのバランスと関係し、生活習慣の乱れが引き金になります。

 通常のほくろは悪性黒色腫と見分けることが重要ですが、この 「赤いほくろ」 は血管の固まりなので心配ありません。予防するうえで大切なのは紫外線対策に加えて、皮膚をゴシゴシこすったりせず、あまり刺激しないようにすることです。

 顔や腕など外から見えるところにできてしまったら、大きなものでない限り、レーザー治療で比較的簡単に除去できます。これも皮膚科か美容外科で相談してください。
       
 首いぼ
 首のまわりに小さないぼがポツポツできることがあります。大きさは1~3ミリ程度のものが多く、褐色で、いぼといっても固くありません。皮膚から少し飛び出して軟らかく垂れ下がっており、正式には軟線維腫 (なんせんいしゅ) といいます。これも良性腫瘍の一種で、感染することはありません。

 中高年世代になると目立ち始めますが、20歳代でできる人もいます。首のほかに、まぶたや脇の下、胸など皮膚が薄くて弱い部分によくできます。紫外線や服の摩擦で皮膚が刺激を受けると細胞が増殖して盛り上がると考えられています。

 これまた専門は皮膚科か美容外科です。治療法は病医院によって異なりますが、小さないぼで数が少ない場合はその場で治療できます。




関連コラム
紫外線対策、間違っていませんか
春の肌荒れを防ぐには


                     


       医師兼著者、医学翻訳者によるオリジナル記事を掲載しています。
              本を書く医師キーウィTopへ