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本を書く医師キーウィTop早食いしたり夜遅く食べたりすると本当に太るの?




早食いしたり夜遅く食べたりすると本当に太るの?


 急いで食べたり、夜食べてすぐ寝たりするのはダイエットの大敵とよく耳にします。しかしこれは主として個人の体験談に基づくもので、本当に太るのか、もしそうならその原因は何かということは科学的に解明されていませんでした。

しかし最近になって、いくつかの事実が明らかになりました。

 まずは早食いです。忙しい時に仕方なく急いで食べているうちに早食いが習慣になって、気がつくと10キロも太っていた…。これについては正式な調査がいくつも実施され、速く食べることと肥満度が関連することが確認されています。
             
 この原因として言われているのは、脳の中の満腹中枢が働くのに少し時間がかかることです。胃に食べ物が入ると信号が脳に伝わって満腹感を感じますが、早食いの人はこの信号が出る前に必要以上に食べてしまうというのですね。

 最近はこれに加えて、食べ物をしっかり噛まないと食べ物の味が十分感じられないために満足感が得られず、結果として食べ過ぎてしまうことも指摘されています。実際に、しっかり噛むよう指導しただけで体重が減ったという報告もあります。

 そして夜遅い時間の飲食です。同じカロリーのものを食べても、夜は太りやすいのですね。これについては、夜は昼間に比べて代謝が落ち、脂肪酸の合成が進むから太りやすいのだと考えられていました。

 それが近年になって、この過程には遺伝子DNAに結合する蛋白質、BMAL1(ビーマルワン)が大きく関与することがわかってきました。

 まだネズミを使った動物実験の段階ですが、このBMAL1は脂肪を合成して貯蔵する酵素を増やしたり、逆に脂肪を分解する酵素を減らしたりするようDNAに働きかけることでエネルギーをたくわえる作用があります。

 BMAL1の大きな特徴は、その量が時間帯によって変化することです。夜10時ごろから急増して夜中の2時~4時ごろピークを迎え、朝6時ごろから減り始めます。

 最も増加する午前2時と、最も少ない午後2時を比較すると、BMAL1の量には20倍もの差があることがわかっており、その結果、夜遅く食事を摂ると脂肪がつくと考えられているのです。
     
 この仕組みが人間に当てはまるかはわかりませんし、肥満の原因はBMAL1だけではありません。一日に摂取するカロリーの量が多ければ、いつ食べたって太ります。

 この他に、夜型生活では食事誘発性体熱産生(DIT)が低下するという指摘もあります。人間が消費するエネルギーには、運動によるものと基礎代謝の他に、食べたものを分解する際に出るDITがあります。食事をすると体が暖かくなりますね。これがDITで、一日の消費エネルギーの10パーセント強を占めています。

 ところが食事を遅い時間に取る夜型生活では、同じものを食べてもDITが低かったというのです。夕食の時間は早めに設定しましょう。そして残業がある日は、おにぎりやパンなどちょっとしたものを用意しておいて夕方に食べ、帰宅後はお茶くらいにすれば相当違ってくるはずです。




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       医師兼著者、医学翻訳者によるオリジナル記事を掲載しています。
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